棟瓦は修理が必要?メンテナンスの方法や費用相場、劣化症状を紹介
- 屋根修理

「棟瓦(むねがわら)がずれているのを見つけたけど、このまま放置しても大丈夫?」
「修理にかかる費用はどのくらいでどこに頼めばいい?」
棟瓦は屋根の頂上部分に並ぶ、雨水の浸入を防ぐ部位です。
ずれや崩れ、漆喰の剥がれといった症状を放置すると、雨漏りや瓦の飛散など深刻なトラブルに発展しかねません。
しかし、費用相場がわからず想定していたより高額になるリスクがあるため、依頼するのが不安な方もいるでしょう。
本記事では、棟瓦の劣化症状や修理方法、費用相場をわかりやすく解説します。
修理の際に押さえておきたい火災保険の活用法や悪徳業者の見分け方もまとめているので、棟瓦の状態が気になっている方はぜひ参考にしてください。
修理前に知っておきたい棟瓦(むねがわら)の役割

棟瓦とは、屋根の頂点部分にある棟に設置されている瓦のことです。
屋根の左右の斜面が合わさる継ぎ目を覆うように積み重ねられており、雨水が屋根内部に入り込まないようにするのが主な役割です。
棟瓦はのし瓦や鬼瓦などを重ねて漆喰で固定しています。
雨水や風から住宅を守る部位なので、少しでも異変を感じたら早めに専門業者に相談することが大切です。
棟瓦の修理が必要になる要因と劣化症状

棟瓦が傷む原因はひとつではなく、以下のようにさまざまな要因が絡み合っています。
・経年劣化
・台風や地震などの自然災害
・下地の腐食
それぞれの原因と劣化のサインを詳しく確認していきましょう。
経年劣化
棟瓦を固定するために使われる漆喰は、長年の風雨にさらされることで少しずつひび割れや剥がれが生じます。
一般的に漆喰の耐用年数は15〜20年程度です。
漆喰が劣化して崩れ落ちると棟瓦を支える力が失われ、瓦がずれたり崩れたりするリスクが生じます。
屋根から白い粉が落ちてきた場合や棟が波打って見える場合は、劣化のサインと考えて早めに業者へ診断を依頼しましょう。
台風や地震などの自然災害
強風や地震の揺れなども棟瓦が劣化や破損する原因になります。
台風時に瓦が飛ばされたり、強い雨が隙間から浸入して漆喰を内側から傷めたりするケースも少なくありません。
地震の場合は揺れによって積み重なったのし瓦がずれ、棟全体が傾いてしまうことがあります。
自然災害の後は必ず屋根の状態を確認し、棟瓦のズレや落下がないか見ておきましょう。
下地の腐食
棟瓦の下には葺き土(ふきつち)と呼ばれる粘土状の土台や木材でできた下地材が使われています。
下地が腐食すると上にある棟瓦全体が不安定になり、ズレやへこみなどの症状が見られるようになります。
腐食は外から確認しにくいため、気づいたときにはすでに深刻な状態になっているケースも多いです。
下地の腐食が進行している場合は漆喰の補修だけでは対処できないため、積み直しや葺き替えなど工事が必要です。
棟瓦の修理方法と費用相場

棟瓦は主に以下の3つの方法のいずれかで修理します。
・積み直し
・漆喰の補修
・葺き直しや葺き替え
それぞれの内容と費用の目安を詳しく見ていきましょう。
積み直し
積み直しとは、ずれたり崩れたりした棟瓦を一度すべて取り外し新たに積み直す修理方法です。
劣化した漆喰を新しいものに替え、瓦を正しい位置に据え直すため棟全体の強度を元に戻せます。
費用の目安は1メートルあたり11,000~18,000円で、棟の長さや劣化状況によって総額は変わります。
漆喰の補修
漆喰の補修は、棟瓦の隙間や表面を固定している漆喰が剥がれたりひび割れたりした際に行う補修方法です。
劣化した漆喰を取り除いた後、新しい漆喰を詰め直して棟瓦の固定力を回復させます。
費用の目安は1メートルあたり3,000~6,500円程度です。
棟瓦そのものはまだ健全な状態で、漆喰のひび割れや剥がれが初期段階である場合に補修できます。
ただし、漆喰の劣化が進行していたり瓦のずれが同時に起きていたりする場合は、積み直しが必要です。
葺き直しや葺き替え
葺き直しは、既存の瓦を一度すべて取り外してから下地を補修し、同じ瓦を再度葺き戻す方法です。
一方で葺き替えは古い屋根材を撤去したうえで新しい屋根材に交換する工法で、下地から屋根全体を刷新したい場合に適しています。
屋根全体が傷んでいる場合や下地が劣化している場合に葺き直しや葺き替えを行います。
費用の目安は以下のとおりです。
・葺き直し:70〜180万円
・葺き替え:100〜240万円
費用は屋根の広さや使用する材料によって大きく異なるため、詳しくは業者に見積もりを取りましょう。
棟瓦を修理せず放置するリスク

棟瓦の劣化を放置すると、以下のようなリスクがあります。
・自然災害によって屋根が崩落する
・雨漏りが発生する
適切なタイミングで棟瓦を修理するためにも、ぜひ参考にしてください。
自然災害によって屋根が崩落する
棟瓦のずれや漆喰の剥がれを放置すると、固定力を失った瓦が台風や強風時に飛散するおそれがあります。
飛散した瓦によって近隣の建物や車が傷ついたり通行人がケガしたりするリスクがあり、損害賠償の問題に発展するケースも少なくありません。
棟瓦が不安定な状態で地震が起きると一気に崩れ落ちることがあります。
被害が大きくなるほど修理費用も高額になるため、異変に気づいた時点で対処することが重要です。
雨漏りが発生する
棟瓦の隙間から雨水が浸入すると屋根の下地が徐々に腐食し、天井や壁への雨漏りにつながります。
雨漏りは目に見える箇所に現れるまでに時間がかかるため、気づかないうちに内部の損傷が深刻化していることが多いです。
一度雨漏りが発生すると棟瓦の修理だけではなく、葺き替えや構造材の補修など大規模な工事が必要になります。
雨漏りを防ぐためにも、棟瓦の修理は欠かせません。
棟瓦の修理で押さえておきたいポイント

棟瓦の修理をスムーズに進めるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
・火災保険で費用を抑えられる可能性がある
・自分で修理するのは避ける
・訪問営業が来たらしっかりと断る
それぞれ詳しく解説します。
火災保険で費用を抑えられる可能性がある
以下のような自然災害によって棟瓦が損傷した場合、火災保険が適用されるケースがあります。
・台風や突風などの風災
・大雪や雪崩などの雪災
・雹(ひょう)による雹災
経年劣化による損傷は対象外で、突発的な自然災害によるものが対象です。
審査に通れば修理費用の一部または全額が補填されます。
ただし、保険を申請できるのは被害発生から3年以内が目安で、申請するのが遅いと経年劣化による破損と判断されるおそれがあるので注意が必要です。
保険によっては申請方法が複雑なため、自分で準備するのが難しい方は書類作成のサポートも行っている屋根業者に相談しましょう。
自分で修理するのは避ける
高所での作業は転落のリスクがあるため、棟瓦を自分で修理するのはやめましょう。
屋根の上は足場が不安定で、転落して大けがを負うケースも少なくありません。
また、修理経験の少ない人が漆喰を詰め直しても隙間が生じやすく、思うような効果が得られない可能性があります。
結果的に修理業者に依頼することになり、材料費や作業に費やした時間がムダになるおそれもあります。
費用を抑えたい場合でもDIYでの修理は避け、経験豊富な業者に依頼しましょう。
訪問営業が来たらしっかりと断る
屋根が壊れていると突然訪問してくる業者に注意が必要です。
訪問営業のなかには、実際には問題のない箇所を「修理が必要」と偽って契約を迫る業者が存在します。
悪質な業者の可能性が高いので、その場で契約を急かされても必ず断りましょう。
信頼できる業者は強引に契約を求めることはありません。
見積書や施工プランを提示し、お客様がじっくり考えて納得したうえで契約に進みます。
棟瓦の劣化に気づいたら漆喰や積み直しなどの修理を検討しよう

棟瓦は屋根の頂点を守る部位で、劣化を放置すると雨漏りや瓦の飛散といった深刻な被害につながります。
修理方法には漆喰の補修や積み直し、葺き直しなどがあり、劣化症状にあわせて工法を決めます。
自然災害による損傷であれば火災保険の適用が可能です。
修理の際はDIYでを避け、まずは信頼できる業者に点検・見積もりを依頼しましょう。
タカハシルーフでは、棟瓦の点検から修理・葺き替えまで一貫して対応しています。
ドローンを活用して屋根の劣化状況を隅々まで確認し、適切な施工プランを提案します。
火災保険の申請に必要な書類作成のサポートも行っているので、棟瓦の修理を検討している方はお気軽にご相談ください。




