スレート屋根の差し替えは必要?費用や部分補修できないケースを解説
- 屋根修理

「スレートが何枚か割れているけど、全部交換しないといけないの?」
「部分的に差し替えるだけで直るなら、費用はどのくらいかかる?」
スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)は、割れや欠けが発生しても、枚数が少なければ部分的な差し替えで対応できる場合があります。
ただし、屋根の状態によっては差し替えが難しいケースもあり、ムリに行うとかえって雨漏りリスクを高めることも珍しくありません。
本記事では、スレート屋根の差し替え工事の費用相場や差し替えが難しいケースを紹介します。
火災保険を使って費用を抑えるポイントも紹介しているので、スレート屋根の補修を検討している方はぜひお読みください。
スレート屋根の差し替えとは

スレート屋根の差し替えとは、割れたり欠けたりした屋根材を1枚単位で取り外し、新しいものと交換する部分補修の工事のことです。
スレートはセメントと繊維質を主成分とした薄い板状の屋根材で、日本の戸建て住宅で広く使われています。
軽量で価格が手ごろな反面、経年とともに表面の塗膜が劣化すると雨水を吸収しやすくなり、割れや剥がれが起きやすい弱点があります。
差し替えが必要になるのは、主に屋根全体はまだ状態がよく一部だけ傷んでいるといった場合です。
屋根全体を修理する葺き替えやカバー工法に比べて料金が安く、費用負担を軽減できます。
スレート屋根の差し替えが必要となる要因

スレート屋根の差し替えが必要になる原因は、大きく分けて以下の2つです。
・経年劣化による屋根材の剥がれ
・飛来物の衝突による割れ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
経年劣化による屋根材の剥がれ
スレートは新築時に表面を塗膜でコーティングされています。
塗膜によって雨水や紫外線から屋根材を守ることが可能です。
しかし年数が経つにつれて塗膜が劣化し、防水性が失われると、屋根材が雨天のたびに雨水を吸収するようになります。
水分を繰り返し吸収・乾燥することで屋根材内部から強度が低下し、反りやひび割れが徐々に進行します。
結果、屋根材が部分的に剥がれ落ちたり割れたりするので、劣化が見られたら差し替えが必要です。
飛来物の衝突による割れ
台風や強風で飛んできた木の枝や瓦の破片などが屋根に直撃すると、スレートが割れたり欠けたりすることがあります。
飛来物の大きさによっては、複数枚が同時に破損するケースも珍しくありません。
悪天候の後に地面にスレートの破片が落ちているのに気づいた場合は、飛来物による衝撃を受けている可能性が高いため専門業者に点検してもらいましょう。
スレート屋根の差し替えにかかる費用

スレート屋根の差し替えにかかる費用は、作業規模によって大きく異なります。
1枚だけ差し替える場合の費用相場は5,000〜3万円です。
ただし、足場が必要になる場合や棟板金まで剥がして釘打ちをやり直す場合は、費用が高くなりやすいです。
足場の設置が必要な場合は別途で10〜25万円かかります。
なお、1枚だけ差し替える場合は釘で固定できないためコーキング(防水用の接着材)で接着します。
解体時の釘穴がそのまま残るため、雨漏りのリスクを根本的に解決できない点に注意が必要です。
差し替え以外のスレート屋根の補修方法

スレート屋根の部分補修には、差し替え以外にも以下の方法があります。
・シーリング
・差し込み(板金カバー)
それぞれの特徴を確認しておきましょう。
シーリング
シーリング(コーキング)とは、ひび割れた箇所にシーリング材を塗り込んで補修する方法です。
差し替えのように屋根材を取り外す必要がなく、費用の目安は1〜6万円程度となります。
ただし、シーリング材は経年とともに硬化するため、数年後に割れが再発することも少なくありません。
補修跡が目立ちやすく、屋根塗装と同時に施工して仕上げるケースも多いです。
ただし、スレートの隙間は内部に入り込んだ雨水を外に逃がすための通り道です。
シーリングで隙間を埋めてしまうと逆に雨漏りの原因になるため施工する際は注意しましょう。
差し込み
差し込み(板金カバー)とは、割れたスレートの上にガルバリウム鋼板という金属板を被せる補修方法です。
スレートを取り外さずに上から金属板を貼るだけなので廃材処分費が不要です。
ひび割れが再発するリスクや釘穴が残存するリスクがないのがメリットです。
ただし、屋根材の質感やデザインが異なるため、補習箇所が目立ちやすくなるデメリットがあります。
スレート屋根を差し替えせずに放置するリスク

スレートの劣化を放置すると以下のようなリスクがあります。
・雨漏りが発生する
・割れた屋根材が飛散する
割れた箇所を放置すると雨水や紫外線が防水シートに直接当たるようになり、本来の耐用年数よりも早く劣化します。
劣化が進むと防水シートが破れて下地まで腐食し、屋根全体の耐久性が低下するおそれがあります。
また、割れたスレートが強風で飛散して地面に落下し、車や通行人に被害を与えるケースも少なくありません。
軽微な割れでも放置せず専門業者に相談することが、修繕費用の負担軽減やトラブルの防止につながります。
スレート屋根の差し替えが難しいケース

以下のような場合、差し替えができません。
・初期のノンアスベストの屋根材が使われている
・雨漏りが発生している
差し替えができない理由を詳しく紹介するのでそれぞれ見てみましょう。
初期のノンアスベストの屋根材が使われている
1990年代中ごろ〜2000年代中ごろに製造されたノンアスベスト屋根材は、耐久性に根本的な問題を抱えています。
ノンアスベストの屋根材は施工後10年程度でミルフィーユ状に層が剥がれる層間剥離を起こすため、差し替えができません。
1枚だけ差し替えても屋根材そのものが次々と劣化するため根本的な解決にならず、費用がムダになってしまいます。
雨漏りが発生している
すでに室内に雨漏りが発生している場合、スレートだけではなく防水シートまで破損している可能性が高いです。
防水シートが破れていれば別の箇所から雨水が浸入し続けるため、部分的な補修では雨漏りは解決しません。
雨漏りが確認された場合は、差し替えではなく防水シートの交換を含む修理を行う必要があります。
スレート屋根の差し替えが難しい場合に行う工法

差し替えによる部分補修が難しいと判断された場合は、屋根全体を対象とした全面補修が必要になります。
代表的な工法は葺き替えと屋根カバー工法の2種類です。
葺き替え工事は、既存のスレート屋根材を全て撤去したうえで新しい屋根材を設置する工法です。
費用は高額ですが、下地の交換や補強を行えるので雨漏りの原因となる箇所を根本的に解決できます。
一方屋根カバー工法は、既存の屋根材を撤去せずに上から新しい屋根材を重ねる工法です。
解体費や廃材処分費が発生しないため、葺き替えより費用を抑えられます。
ただし、下地が腐食していたり屋根材自体の強度が著しく低下していたりする場合には、カバー工法での施工が難しいケースもあります。
どちらの工法が適切かは屋根の状態によって異なるため、まずは専門業者に診断を依頼しましょう。
スレート屋根の差し替えや全面補修で費用を安く抑える方法

スレート屋根の修理費用を抑えたい方は、火災保険を活用しましょう。
火災保険は火事の被害だけではなく、台風や強風などの自然災害によって屋根が損傷した場合にも保険金が支払われる可能性があります。
飛来物によるスレートの割れや、台風後に棟板金が飛散した場合なども補償の対象になりやすく、最大で工事費用の全額相当の保険金を受け取れるケースも少なくありません。
ただし、経年劣化による損傷は対象外となり、被害を受けてから3年以内に申請しなければなりません。
火災保険の補償内容は契約によって異なるため、まずは保険証券を確認したり保険会社に聞いたりして適用できるか確認しましょう。
スレート屋根を差し替えで補修できるかは屋根材や劣化状況によって変わる

スレート屋根の差し替えは、割れや欠けが一部にとどまる場合に行います。
1枚あたりの費用は5,000〜3万円程度ですが、足場が必要になると費用が高くなります。
ノンアスベスト屋根材が使われていたり雨漏りが発生していたりする場合は、葺き替えやカバー工法など全面補修が必要です。
どの修理方法が適しているかは専門業者に点検を依頼したうえで判断しましょう。
タカハシルーフでは、スレート屋根の差し替えやカバー工法、葺き替えなどの屋根工事を承っています。
下請け業者を利用しておらず中間マージンが発生しないため、ハウスメーカーよりお手頃価格での施工が可能です。
屋根の診断結果とお客様のご要望をもとに適切な施工プランを提案しますので、スレート屋根の補修を検討している方はお気軽にご相談ください。




